日本NIE研究会

NIE情報室
日本NIE研究会の活動2015~2019
日本NIE研究会 臼井淑子
****清里フォーラム****
日本NIE研究会は、「共に学ぶ」という趣旨にそって、2000年以来、教育界と新聞界、有志の人たちが毎年8月、山梨県清里高原の清泉寮に合宿し、互いに実践報告をしたり、新聞やNIEについての意見を交換したりして研究を深めてきた。
フォーラムのテーマは「NIEのあり方」から始まり、「地域」「メディア・リテラシー」「学力」「いのち」「人権・プライバシー」「新学習指導要領」「新教育課程」「震災報道」「デジタル化」とその時代に適合するNIEの課題に焦点をあててきた。2015年から2019年までのプログラムを紹介する。
2000年から2002年までの4年間の内容については、「新聞でこんな学力がつく」(日本NIE研究会著 東洋館出版社2004年)に詳しく紹介している。また、2000年から2014年までの12年間のフォーラムのプログラムは、「新聞で育む、つなぐ」(日本NIE研究会著 東洋館出版社2015年)に紹介している。
日本NIE研究会の設立と活動
日本NIE研究会は、2000年8月22日から山梨県清里高原・清泉寮で開催された第1回清里フォーラムで設立された。以来毎年8月に清里フォーラムは開催され、2014年には15回目が開催された。
日本のNIEは、日本新聞協会1)が1985年以来、都道府県教育委員会、全国新聞教育研究協議会(全新研)、東京都中学校新聞教育研究会(都中新研)、東京都小学校新聞教育研究会(都小新研)などの協力を得て普及に努めてきた。日本NIE研究会は、この間にNIEの経験を積んだ教師たちがさらに研究を深めようと妹尾彰・元日本新聞協会NIEコーディネーターを中心に結成したものである2)。
設立当初、フォーラムの趣旨を「NIEを積極的に推進し、NIEの理論と実践を真摯に学ぼうとする国内外の教育関係者、新聞関係者等の研究集会であり、日本新聞教育文化財団(日本新聞協会)および新聞各社が進めるNIE活動を積極的に支援するものである」と明確にした。活動は①清里フォーラム ②国内交流 ③国際交流(日韓交流) ④出版 を4つの柱として、研鑽・親睦・交流を合い言葉に、教師と研究者、新聞人の三者が共に研究を進めている。
1)NIE事業:日本新聞協会から財団法人・日本新聞教育文化財団が一時期NIE事業を引き継いだが、現在は日本新聞協会が行っている。
2)日本NIE研究会の「理念と設立」および「役員の選出と規約の決定」については、「新聞でこんな学力がつく」(日本NIE研究会著東洋館出版社2004年)に詳述している。
NIE関係者出版物資料
【出版物】
<新聞教育・NIE研究・メディア研究関連>
日本NIE研究会「新聞でこんな学力がつく」東洋館出版2004
日本NIE研究会「新聞で育む、つなぐ」東洋館出版2015
妹尾 彰 編著「総合学習に生かせるNIE小学校実践事例集」晩成書房2000
妹尾 彰「総合学習に使える 改訂版 NIE実践ヒント・ワークシート集 新聞をたのしく読んで考えよう」晩成書房2000