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私の実践・研究 岸尾祐二の部屋

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私のNIE徒然アラカルト(57)―綴ることの楽しさを味わいながら―

第57回 ネットの記事から社会を読み解く旅⑮2026年4月~


メルカトル図法でない「正しい世界地図を使って」 国連総会決議

毎日新聞2026/9/5 08:03(最終更新 9/5 08:24)より


 これからの時代、NIEは紙でもデジタルでも置かれている環境や自分の志向・関心によって選んで実践していけばいいのではと考えています。

 具体的なネットでの記事からどのような学びができるか私自身の現在の経験を通してアウトプットできればと考えています。


ネットの記事から社会を読み解く旅の第16回は「メルカトル図法でない『正しい世界地図を使って』 国連総会決議」です。


メルカトル図法でない「正しい世界地図を使って」 国連総会決議

毎日新聞2026/9/5 08:03(最終更新 9/5 08:24)

https://mainichi.jp/articles/20260905/k00/00m/030/006000c


 世界地図はいろいろな図法で描かれています。図法によってはその国や大陸が実際以上に大きく描かれたり、小さく描かれたりしています。

 その世界地図の実情に対して私自身も大きな疑問に感じてきました。私はNIEの学習では国語辞典と地図帳をいつも子どもたちの身近において学ぶようにしていました。世界のニュースではその国や地域がどこにあるか確かめながら進めていました。世界地図の多くはメルカトル図法で描かれています。メルカトル図法は経線と緯線が直角に交わり、進む方向(角度)を一定に保って航海できる「正角円筒図法」の地図表現のようです。航海や方向の把握に優れていますが、赤道から高緯度(極)に離れるにつれて拡大されることになります。それで、カナダ、ロシア、アメリカ合衆国のアラスカ州、デンマーク領グリーンランドなどは実際より大きくか描かれることになります。逆にアフリカ大陸や南アメリカ大陸は実際より小さく描かれることになります。

 私は1992年オーストラリアに環境教育の研究で訪ねましたが、いくつかの学校訪問ではNIEに取り組んでいる姿に出会いました。当時外国を訪問する時はできるだけ書店により、その国の世界地図を購入することを心がけていました。シドニーでも書店に寄り世界地図を探していたら、次の世界地図に目が留まりました。経線と緯線が直角に交わっていますが、緯線の間隔が調整され大陸、国や地域も面積が正確に表現されていました。こんな世界地図があるんだと喜び購入しました。その後学校でこの地図を提示すると子どもたちはびっくりしていました。


NEW INTERNATIONALIST
NEW INTERNATIONALIST

 今回は世界地図を巡っての国連での決議です。


 記事のリード文には次のような記述があります。


 国連総会は4日、アフリカ大陸などの実際の大きさを反映した「イコールアース図法」の世界地図を普及、奨励する決議を採択した。日本を含む各国では「メルカトル図法」の地図が広く使われており、教科書などの地図が差し替えられる可能性がある。


 「メルカトル図法」ではなく「イコールアース図法」の世界地図を普及、奨励する決議を採択したようです。「イコールアース図法」とはどのような図法なのでしょうか。地球の表面積の比率を正確に保つように作られた正積擬円筒図法の世界地図のようです。経線と緯線を15°間隔で施した世界地図が多く使われているようです。


 記事は次のように続きます。メルカトル図法では

 

 米国や欧州など高緯度の地域は距離や面積が拡大され、緯度が低いアフリカや南米は相対的に小さく描かれている。この地図では、アフリカとグリーンランドがほぼ同じ大きさに見えるが、実際はアフリカが14倍以上の大きさだ。


 さらに記事では


 アフリカ諸国は、メルカトル図法がアフリカが政策や教育で過小評価される要因の一つになっているとして、実際の面積比が反映された「イコールアース図法」の採用を求めていた。

 4日の総会では164カ国が賛成し、米国のみが反対。6カ国が棄権した。ロイター通信によると、米国は今回の決議が「思想的」なものであり、国際平和の実現に役立たないと主張しているという。


 なぜ米国のみが反対したのでしょうか。想像してみて下さい。


BBCでも以下のような記事を発信しています。

国連総会、アフリカの実際の面積を反映した世界地図への置き換えを決議

トーマス・ムクワナ・アフリカ特派員、ウィクリフ・ムイア記者

(日本時間9月5日16時に見た時から5時間前)

https://www.bbc.com/japanese/articles/cvgy7g9wlw8o


 かなり詳細に報道しています。「メルカトル図法」と「イコールアース図法」の違いについて地図を活用して解説しています。

 記事には次のような記述もあります。


 メルカトル図法は角度が正確な一方で地球の曲率を表現するために、赤道付近の国が実際よりも小さく、極付近の国が大きく描かれている。

 この問題を解決するため、2018年に地図製作者チームが「イコールアース図法」と呼ばれる、面積が正しく表現される地図を作成した。

 今年2月、アフリカ連合(AU)の54の加盟国は「イコールアース図法」を採択し、「すべての大陸、特にアフリカの面積をより正確に表している」とした。


 これから日本の学校で使われる地図帳の世界地図も「イコールアース図法」に代わるのでしょうか。


追記

 TBSのニュース番組でもこの話題を取り上げていました。YouTubeにも投稿されていましたのでご紹介します。

“世界の見え方”が変わる? アフリカが「メルカトル図法」の見直し要請… 国連で決議採択 日本への影響は【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

2026年9月9日

https://www.youtube.com/watch?v=jHOBXYrYocU


エッセー私立小学校研究所No.377「2026年9月4日 国連総会でアフリカ大陸などの実際の大きさを反映した『イコールアース図法』の世界地図を普及、奨励する決議を採択」でもう少し詳細に書いています。参照下さい。

https://note.com/pesri/n/nd953d177cda5


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