私のNIE徒然アラカルト(10)―綴ることの楽しさを味わいながら―
第10回 新聞社編集委員との出会いと活動する旅 1995年~2025年
私にとってNIEはとても貴重な経験をさせてくれた最も大切なパートナーと考えています。その2つ目が新聞社の編集委員の方と継続的に交流することができたことでした。これは行動するアウトプットの実践でした。
1995年~2025年まで30年編集委員経験者と出会い活動することをさせて頂きました。新聞関係者に心より感謝申し上げます。
新聞社の編集委員とは、特定の分野に精通し、専門記者として筆力と見識で署名記事を書き、独自の視点で解説記事やコラムを執筆する役職とされています。

朝日新聞編集委員の山岸駿介氏との出会いと活動
1995年に朝日新聞の山岸駿介氏と出会いました。山岸氏は教育担当の編集委員で、朝日新聞の教育面に1994年4月~1995年12月まで「がっこう解体新書」という名前で連載記事を執筆されていらっしゃいました。私はこの連載を楽しみにしていました。
その山岸氏が1995年3月に初等科で本格的に開始された6年生の「卒業研究」の発表会を取材され「がっこう解体新書」に掲載して下さったのです。

山岸駿介氏とは日本新聞協会が進めるNIEでも、一緒に研究をする機会がありましたが、1994年11月に創刊された「NIEニュース」の第3号(1995年7月19日発行)の座談会「情報教育と新聞」でもご一緒させて頂きました。

私のNIEの旅は以下を参照して下さい。
エッセー私立小学校研究所No.145「1995年~ 朝日新聞編集委員の山岸駿介氏との出会いと活動」
https://note.com/pesri/n/n6120de3b82ee
朝日新聞編集委員の松村崇氏との出会いと活動
前掲で朝日新聞編集委員の山岸駿介氏との出会いと活動について書きましたが、その山岸氏から引き継ぐように出会ったのが朝日新聞編集委員の松村崇夫氏でした。1995年12月に取材の依頼がありました。私は1992年からNIEでも家族で学び合うファミリーフォーカスの重要性を認識して機会があれば主張していました。松村氏はそのファミリーフォーカスを初めて取材していただいた方だったのです。

1996年に入り、松村氏との活動が本格的に開始されました。
松村氏はまず、1996年11月に私が韓国言論研究院から招待を受け、訪韓し韓国のNIE授業を参加した経緯を取材していただいた。ファミリーフォーカス同様、欧米と共に韓国から学ぶ姿勢に注目して下さるなど視点の素晴らしさはさすが新聞社の編集委員ということでしょうか。

その後私は韓国を10回訪問しました。その内の3回は日本NIE研究会として訪韓しましたが松村氏も1度同行されました。2002年の日韓ワールドカップ後も韓国のNIEに関心をもち取材されていました。
私のNIEの旅は以下を参照して下さい。
エッセー私立小学校研究所No.149「1996年~ 朝日新聞編集委員の松村崇夫氏との出会いと活動」
https://note.com/pesri/n/n703f8be6da2f
読売新聞編集委員の吉田伸弥氏との出会いと活動
1996年ごろからプレスセンターでの研究会でNIEの実践を議論している場でお会いしたのが、読売新聞編集員の吉田伸弥氏でした。吉田氏は当時、日本新聞協会NIE第一専門部会長をされており、とてもまじめな方で最初は少し近寄りがたい方と感じていましたが、研究会やその後の懇親会でいろいろ話をさせて頂く過程でとても柔軟で面白い方だなという印象に変わってきました。その頃、東洋館出版の川田龍哉氏も参加されていました。その後、吉田氏はNIEの取材で私の教室にいらして、1997年から5回継続して取材をされました。

すでにこの時、「ノートパソコンで最新ニュースを読み、新聞と見比べる授業」を試みていました。
その過程で話をするうちに、これからのNIEにとってインターネットが大きな役割を果たすことに二人の意見は一致しました。行動力がある吉田氏は97年8月に、日本のインターネットで読むことができる新聞(電子新聞)では初めてNIEのコーナーを開設されました。そして、このNIEのコーナーを発展させたものを書籍にできないかというアイデアが東洋館出版編集部の川田さんから出され、二人で取り組むことになったのです。
それが共著『誰でもできるNIEガイド 新聞をエンジョイ!』(東洋館出版、1998年6月)です。

私のNIEの旅は以下を参照して下さい。
エッセー私立小学校研究所No.141「1996年~ 読売新聞編集委員の吉田伸弥氏との出会いと活動」
https://note.com/pesri/n/nea2598115460
毎日新聞編集委員の城島徹氏との出会いと活動
今までご紹介してきました新聞社の編集委員の方々との出会いと活動の始まりは1990年代でした。もう一人の毎日新聞編集委員の城島徹氏との出会いと活動は2010年代でした。そして現在もお付き合いをさせて頂いています。城島氏は1956年生まれですから私より2歳若い方です。1981年に毎日新聞社入社ですから私と同じ年に仕事をスタートしているようです。アフリカ特派員ヨハネスブルグ支局長の経験があります。日本NIE研究会のメンバーとして一緒に研究をされてきましたしこれからもしていく予定です。
私も城島氏も主権者教育に関心がありそこでの繋がりが出会いと活動になっています。
私が城島氏の取材を初めて受けたのが、「小学校で主権者教育 18歳選挙権導入控え 世論調査、社説も活用」(「毎日新聞」2015年6月16日朝刊)でした。当時、世の中では「18歳選挙権」導入に向けてメディアが高校生での模擬選挙の様子をよく取り上げていました。私は高校生からでは遅いことと模擬選挙だけでいいのかと認識し実践してきましたが、城島氏はそこに注目して下さいました。

そのつながりで「主権者教育」に関する書籍を私が計画し、共著として出版することができました。

私のNIEの旅は以下を参照して下さい。
エッセー私立小学校研究所No.152「2014年~ 毎日新聞編集委員の城島徹氏との出会いと活動」
https://note.com/pesri/n/ne32577a8ecc6
エッセー私立小学校研究所No.130「2016年6月 共著『やさしい主権者教育 18歳選挙権へのパスポート』の出版」
https://note.com/pesri/n/n63f1212657c2
