第17回 日本新聞協会NIEホームページを探るⅡ「新聞各社のNIEページ」考察⑦全国の新聞社のNIEホームページ比較
新聞各社のNIE推進体制
第11回から第16回まで地方ごとに新聞社のホームページを考察してきました。そのまとめとして「全国の新聞社のNIEホームページ比較」をしてみます(2024年7月31日現在)。
北海道・東北地方の新聞社は17でNIEホームページが開設されているのは8社です。割合は47%です。
関東地方の新聞社は14でNIEホームページが開設されているのは8社です。割合は57%です。
北陸・中部地方の新聞社は9でNIEホームページが開設されているのは7社です。割合は78%です。
近畿地方の新聞社は6でNIEホームページが開設されているのは3社です。割合は50%です(産経新聞社の「学ぼう産経新聞」は東京本社制作のサイトと同様です)。
中国・四国地方の新聞社は10で、NIEホームページが開設されているのは7社です。割合は70%です(新日本海新聞社のNIEページは鳥取県NIE推進協議会のページに、山陰中央新報社のNIEページは島根県NIE推進協議会のページになっています)。
九州地方の新聞社は13で、NIEホームページが開設されているのは9社です。割合は69%です。
地方別で新聞社のホームページが開設されている割合が高い順ですと、以下のようになります。
①北陸・中部地方 78%
②中国・四国地方 70%
③九州地方 69%
④関東地方 57%
⑤近畿地方 50%
⑥北海道・東北地方 47%
全国の新聞社数は69で、NIEホームページが開設されているのは42社です。割合は61%です。
①教育関係者の参考になる。
②児童・生徒の参考になる。
③主催NIEコンクールがある。
④親・市民などの参考になる。
という視点から優れたNIEホームページを考察すると以下になります。
【全国紙】
産経新聞社 「学ぼう産経新聞」
【ブロック紙】
北海道新聞社 北海道新聞NIE
https://nie.hokkaido-np.co.jp/
中日新聞社 中日新聞NIE
https://www.chunichi.co.jp/info/nie
【地方紙】
茨城新聞社 しんかつ応援サイト「たのしん部(ぶん)」
http://club.ibarakinews.jp:86/
東京新聞社 東京新聞公式サイト「TOKYO Web」内の「NIEのページ」
https://www.tokyo-np.co.jp/f/nie
神戸新聞社 神戸新聞NIE
https://www8.kobe-np.co.jp/nie/
愛媛新聞社 愛媛新聞 教育・NIEのページ
https://www.ehime-np.co.jp/online/hiroba/
高知新聞社 ①読もっか こども高知新聞
https://www.kochinews.co.jp/files/yomokka/index.html
②高知新聞 NIE
https://www.kochinews.co.jp/series/list/nie
熊本日日新聞社 熊日ホームページ 新聞を生かす(NIE・NIB)
https://corporate.kumanichi.com/service/contribution/shinbunkatsuyo/
新聞社のNIEホームページを考察すると、その新聞社のNIEに対する姿勢が理解できます。読者の新聞離れによる各新聞社の発行部数の減少によりNIEへの取り組みの度合いが低下しているのでしょうか。
デジタル時代に対応するためにも、新聞社のNIEホームページの充実は不可欠だと考えるのですが。
次回からは、都道府県ごとのNIE推進協議会のホームページの有無とその内容について考察していきます。