第1回 「日本のNIE原点における風景を探る」ための資料
まず、「日本のNIE原点」をどの時期にするかですが、私は日本新聞協会が新聞大会でNIEを提唱した1985年から20世紀最後の年になる2000年までの15年間とします。15年動いてきたNIEはメディアの特性を生かし諸外国のNIEを参考にしたり、発祥の地米国のNIE指導者を日本に招いたりしたりして、情熱的に盛り上がり日本新聞協会だけでなく新聞各社の協力もありかなりの活気を呈していました。新聞紙面でもNIEの実践が掲載されるなど認知されるようになりました。1998年3月には日本新聞協会はNIE事業発展のために「日本新聞教育文化財団」を設立しました。しかし、当初から参加していた先生方にはややマンネリ感もあり、NIEから撤退していく姿を見ることもありました。2000年には「日本NIE研究会」が設立されています。また、その設立理由はただ新聞を使うだけでなくより研究的な意義を見つけていきたいという思いがあったと思います。
それらの理由により私は「日本のNIE原点」の時期を1985年から2000年とします。
その15年間を考察する資料として、「日本新聞協会・新聞各社」の資料と、「私の執筆・発表資料」から考察していきます。1985年の日本新聞協会のNIE提唱から2000年まで時系列に提示しています。今後、これらの資料を通して考察できたことを何回かでご紹介致します。
日本新聞協会のNIEに関する大きな動きを挟んでいます。
参考
NIE
wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/NIE
1.日本のNIE原点における風景を探る
-1985年~2000年日本新聞協会・新聞社の資料から見えてきたもの-
1985年10月 静岡市で開催された日本新聞協会新聞大会で新聞界がNIEを提唱する
その後時系列に1985年~2000年の以下の資料を提示
(1)日本新聞協会『ご存じですか NIE NEWSPAPER IN EUCATION』1987年。
(2)東京NIE推進委員会『NIE-教育に新聞を 東京NIE推進員会研究報告書』1989年度 1990年6月。
(3)日本新聞協会『私は「新聞」です。1』1990年11月。
(4)東京NIE推進委員会『NIE-教育に新聞を 東京NIE推進員会研究報告書』1990年度 1991年6月。
(5)日本新聞協会『私は「新聞」です。2』1991年10月。
(6)日本新聞協会『私は「新聞」です。3』1992年3月。
(7)東京NIE推進委員会『NIE-教育に新聞を 東京NIE推進員会研究報告書』1991年度 1992年6月。
(8)日本新聞協会NIE委員会編『新聞で遊ぼう 考えよう NIE実践事例集・小学校編』1993年1月。
(9)日本新聞協会NIE委員会編パンフレット『いきいき学習 NIE教育に新聞を Newspaper in education』1993年5月。
(10)東京NIE推進委員会『NIE-教育に新聞を 東京NIE推進員会研究報告書』1992年度 1993年6月。
(11)東京NIE推進委員会『NIE-教育に新聞を 東京NIE推進員会研究報告書』1993年度 1994年6月。
(12)日本新聞協会「NIEニュース」創刊号 1994年11月
(13)東京NIE推進委員会『NIE-教育に新聞を 東京NIE推進員会研究報告書』1994年度 1995年6月。
(14)日本新聞協会「NIEニュース」第2号 1995年3月
(15)日本新聞協会「NIEニュース」第3号 1995年7月
(16)「民主主義と教育と新聞-NIE活動10年」日本新聞協会『新聞研究』1995年12月号、所収。
(17)読売新聞NIEガイド『新聞はともだち』1995年11月
(18)日本新聞協会「NIEニュース」第4号 1995年12月
(19)日本新聞協会「NIEニュース」第5号 1996年3月
(20)日本新聞協会「NIEニュース」第6号 1996年7月
第1回NIE全国大会 1996年7月26・27日(東京都)
(21)日本新聞協会「NIEニュース」第7号 1996年9月
(22)日本新聞協会「NIEニュース」第8号 1997年1月
(23)朝日新聞NIEガイドブック『新聞なるほど探検』1997年3月
(24)日本新聞協会「NIEニュース」第9号 1997年5月
第2回NIE全国大会 1997年7月31日・8月1日(広島市)
(25)日本新聞協会「NIEニュース」第10号 1997年9月
(26)日本新聞協会「NIEニュース」第11号 1998年1月
日本新聞協会が「日本新聞教育文化財団」を設立 1998年3月2日
(27)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第12号 1998年5月
第3回NIE全国大会1998年7月30・31日(仙台市)
(28)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第13号 1998年9月
(29)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第14号 1999年1月
(30)朝日新聞『総合的な学習にNIEを 先生たちへのガイダンス』1999年1月
(31)日本新聞教育文化財団『NIEガイドブック 小学校編』1999年3月
(32)毎日新聞『月刊ニュースがわかる 創刊号』小学生、中学生以上 1999年4月~
(33)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第15号 1999年5月
第4回NIE全国大会1999年7月29・30日(大阪市)
(34)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第16号 1999年8月
(35)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第17号 1999年11月
(36)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第18号 2000年2月
(37)読売新聞『「総合的な学習」への新聞活用 パートナー』2000年4月
(38)読売新聞NIEガイド『新聞はともだち』全面改訂版、2000年4月
(39)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第19号 2000年5月
第5回NIE全国大会2000年7月27・28日(横浜市)
(40)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第20号 2000年8月
(41)日本新聞教育文化財団「NIEニュース」第21号 2000年11月
2.私のNIE原点における風景を探る
-1985年~2000年私の執筆・発表資料から見えてきたもの-
1985年10月 静岡市で開催された日本新聞協会新聞大会で新聞界がNIEを提唱する
その後時系列に1985年~2000年の以下の資料を提示
(1)拙論「高学年の自由研究の実践例と考察 アフリカ研究」『子どもに探究させる社会科の自由研究』東洋館出版、1986年7月、所収
(2)拙発表「小学校におけるNIEの授業-新聞情報と教育技術の結合を図るいくつかの試み-」第2回日本教育技術学会、千葉大学、1988年11月。レジュメ
(3)拙論「『私は迷(?)ニュースキャスター』の授業実践『小学校国際理解教育の授業』東洋館出版、1989年2月、所収
(4)執筆指導『世界のニュースを伝える』リブリオ出版、1989年4月
(5)拙論「国際理解を深めるために-新聞の読み方を学ばせながら国際理解を図る」『東京NIE推進委員会研究報告書 1990年度』1991年6月、所収
(6)拙発表「NIEの研究-新聞の読み方習得過程における誤報・不確かな記事や写真・訂正等の指導の試み-」第41回日本社会科教育学会、信州大学、1991年10月、レジュメ
(7)拙著『新聞のほん』リブリオ出版、1991年11月
(8)拙発表「小学校における国際理解の授業Ⅰ-6年生の子供の意識調査と新聞を教材にした試み-」第2回日本国際理解教育学会、機械振興会館、1992年1月、レジュメ
(9)拙論「新聞VS.テレビ-子供の新聞・テレビに対する意識から授業をつくる」『東京NIE推進委員会研究報告書 1991年度』1992年6月、所収
(10)拙論「米国・豪州NIEから学ぶこと」日本新聞協会『新聞研究』1992年11月号、所収
(11)拙論「見出しをキャッチ 見出しには工夫があるよ」「写真をキャッチ 写真と見出しは仲がよいペア」「写真をキャッチ 写真と見出しは仲がよいペア」「広告をキャッチ アイデア漢字をつくってみよう」「4コマ漫画をキャッチ 4コマまんがは社会を見る目」日本新聞協会NIE委員会編『新聞で遊ぼう 考えよう NIE実践事例集・小学校編』1993.1、所収
(12)実践「アイデア漢字」日本新聞協会NIE委員会編パンフレット『いき
いき学習 NIE教育に新聞を Newspaper in education』1993年5月、所収
(13)編著『特派員からのメッセージ』1993年5月、リブリオ出版
(14)拙論「2年生の子供と一緒にNIE-コビー君の国からオラ(こんにちは)-」「子供に配布される新聞社見学パンフレットの分析」『東京NIE推進委員会 研究報告書 1992年度』1993年6月、所収
(15)拙著『スポーツ記者を追いかけろ』1993年11月、リブリオ出版
(16)拙論「Jリーグから社会を探ろう-NIEにおけるJリーグの学習材としての可能性を探る」『東京NIE推進委員会研究報告書 1993年度 』、1994年6月、所収
(17)「活字離れを憂える」「サリバンさん、小学校を訪問」日本新聞協会「NIEニュース」創刊号 1994年11月、所収
(18)拙論「私は世界の迷(?)ニュースキャスター」日本新聞協会NIE委員会編『1994年度 NIE実践報告書 小学校編』1995年6月、所収
(19)「教師による米国NIE事情視察」日本新聞協会「NIEニュース」第2号、1995年3月、所収
(20)「座談会 情報教育と新聞」「教育関係者米国NIE事情視察 ひとこそ感想集」日本新聞協会「NIEニュース」第3号、1995年7月、所収
(21)読売新聞NIEガイド『新聞はともだち』1995年11月
(22)拙論「欧州のNIE授業を視察して」日本新聞協会「NIEニュース」第4号、1995年12月、所収
(23)「日本のNIE授業を視察 韓国から言論研究所 安氏が来日」日本新聞協会「NIEニュース」第6号、1996年7月、所収
第1回NIE全国大会 1996年7月26・27日(東京都)
(24)「東京で初のNIE全国大会 分科会「諸外国のNIEと日本の課題」日本新聞協会「NIEニュース」第7号、1996年9月、所収
(25)朝日新聞NIEガイドブック『新聞なるほど探検』1997年3月
第2回NIE全国大会1997年7月31日・8月1日(広島市)
(26)共著『誰でもできるNIEガイド 新聞をエンジョイ!』東洋館出版、1998年6月
日本新聞協会が「日本新聞教育文化財団」を設立 1998年3月2日
第3回NIE全国大会1998年7月30・31日(仙台)
(27)朝日新聞『総合的な学習にNIEを 先生たちへのガイダンス』1999年1月
(28)「新聞の読み方の練習」「これが私のトップニュース」「ワールドカップから世界が見えるよ」日本新聞教育文化財団『NIEガイドブック 小学校編』1999年3月、所収
(29)毎日新聞『月刊ニュースがわかる 創刊号』小学生、中学生以上 1999年4月~
第4回NIE全国大会1999年7月29・30日(大阪市)
(30)読売新聞『「総合的な学習」への新聞活用 パートナー』2000年4月
(31)読売新聞NIEガイド『新聞はともだち』全面改訂版、2000年4月
第5回NIE全国大会2000年7月27・28日(横浜市)
(32)共著『総合的な学習で新聞名人 楽しく学習できる66のNIEワークシート』東洋館出版、2000年11月