第22回 読売新聞NIEガイド『新聞はともだち』(1995年11月)発行
日本のNIEは欧米のNIEを参考にして推進してきました。米国のNIEは新聞各社が独自に進めることに特徴があり、ヨーロッパのNIEは各国の新聞協会のような組織が中心に進めてきたように思います。ですからここまでの日本のNIEはヨーロッパ型の色彩が強く推進されてきたように思います。
しかし、1995年11月に読売新聞社がNIEガイドブック『新聞はともだち』を発行しました。ここから米国型の新聞各社の独自の取り組みが見られるようになってきました。NIEの新たな段階に入りました。
このガイドブックは、日本新聞協会NIE委員会第一専門部会長の河村好市読売新聞編集委員と都内小学校・中学校教師4人でアドバイスや資料の提供をして制作されました。私も教師4人の中のひとりでした。このガイドブックを手がかりに子どもが個々に新聞からどのようなことを学べるのかが制作の意図でした。
目次は
「おもしろ写真を探そう」「4コマまんがで頭の体操」「写真と記事を見て空白を埋めよう」「天気図を読み取ろう」「テレビ欄には外来語がいっぱい」「一面のコラムから質問」「スポーツ面の勝率・打率を出そう」「95ユニバーシアードで世界地図を作ろう」「テーマを選んで話し合おう」「為替相場も知っていればトク」「新聞に意見を発表しよう」「自分たちの新聞をつくろう」「答えと解説・応用」「読売新聞には子ども記者もいるよ」「NIEってなあに? 新聞ミニ知識」
ガイドブックの全ての頁を見てみましょう。
「読売新聞NIEガイドブック」発行に続き、全国紙ではそれぞれ新聞各社が独自にNIEガイドブックを作成していくことになるのでした。