第7回 もう1つのオールドメディア『週刊文春』は元気でネットに影響へ
第6回ではテレビや新聞のオールドメディアの課題について述べました。2024年12月25日以降、もう1つのオールドメディアである週刊誌の記事からネットである話題が沸騰しています(事前に2024年12月19日に『女性セブン』でこの話題が取り上げられていましたが、世間で大きく騒がれることはあまりありませんでした)。
大きくネットで取り上げるようになったのが、2024年12月26日発売の『週刊文春』1月2・9日新年特大号(前日25日正午にはネットで該当する記事は発信されています)でした。
「中居正広9000万円 SEXスキャンダルの全貌」の見出しで「2023年6月、20代女性X子さんと中居の間で深刻な性的トラブルが勃発。心身ともに大きなダメージを追った彼女は、仕事を辞めざるを得なくなった。『今でも許せない』。X子さんは小誌にそう漏らしたが……。」と書かれていました。
記事の最初の方で『女性セブン』の記事の一部から引用しています。
「記事によると、2023年にX子さんは中居、フジテレビの編集幹部A氏と三人で会食する予定だったが、A氏がドタキャン。彼女と中居は二人で会食することになったが、そこでトラブルが発生。その後、中居は代理人を介し、九千万ほどの“解決金”をX子さんに支払ったというのだ。」
『週刊文春』ではこの記事から「一体、両者の間で何が起こったのか。小誌の取材で浮き彫りになったのは、彼女の一年半に及ぶ苦悶の日々と、テレビに横たわる罪深き伝統の連鎖だった。」を追究の課題を述べています。二の矢、三の矢が発せられることと思われます。単なる芸能界のスキャンダルだけでなく、芸能界とテレビ界の癒着した関係がもたらした問題へ発展する可能性があります。
昨年の末にも『週刊文春』は「呼び出された複数の女性が告発 松本人志と恐怖の一夜」という見出しで芸能界のスキャンダルを報じています(『週刊文春』2023年12月27日発売の1月4・11新年特大号)。松本人志側が『週刊文春』を東京地裁に訴えましたが、その後、訴えを取り下げています。
SNSでの発信がオールドメディアの1つ雑誌記事がもとになっていることを具体的に考えさせてくれました。
YouTubeに「西脇亨輔チャンネル」があります。西脇亨輔氏は元テレビ朝日アナウンサー、法務部所属で現在は西脇亨輔法律事務所所属の弁護士です。YouTubeで「西脇亨輔チャンネル」を開設しています。毎回冒頭で今朝の朝刊一面を紹介し話題のニュースを解説しています。1980年代によく『テレビ朝日』の朝の番組の1コーナー「ヤジウマ新聞」を見ているようで懐かしく毎日見ています。
2024年12月28日に「中居正広氏9000万円問題初コメントは『有料サイト』斎藤元彦知事に『偽証』問題迫るのか」のタイトルで発信されています。
https://www.youtube.com/watch?v=YVRQ0Q5LkF0
ご参考に。
今回連載の中の「メディア・NIEetc.雑感」は(7)で終わりました。ラッキー7で縁起がいいです。2025年も縁起がいい年になりますように。